教諭逮捕:県、検討部会設置へ 青少年育成環境実態を聴く /長野
毎日新聞 2012年5月2日(水)13時6分配信
少女にみだらな行為をしたとして男性教諭2人が相次いで東御市青少年健全育成条例違反容疑で逮捕された問題で、県は1日、青少年の育成環境の実態について関係者から意見を聴く検討部会を設置することを明らかにした。阿部守一知事は記者団に「(青少年の健全育成の)現状がどうなっているかを、子供と向き合う最前線の人に聞いていきたい」と述べた。
県次世代サポート課によると、検討部会は県と県教委、県警で構成する「県子ども・若者育成支援推進本部」内に設置する。淫行(いんこう)処罰規定を盛り込んだ県条例制定の是非までは踏み込まず、同課は「あくまで意見を聴くための部会」という。検討部会の設置時期や意見聴取をする対象は今後詰めるという。
長野県は全国で唯一、東御市と同様の条例を制定せず、事件後も知事は制定に否定的な見解を示している。知事は1日も「条例での罰則規定は慎重な対応が必要。子供や若者を取り巻く環境は変わってきている。実際に子供たちに接している人の見方や考え方を聞かなければならない」と繰り返した。【小田中大】
5月2日朝刊